1.債務整理とは
「債務整理」は、クレジットカードなどによる借入れを繰り返してしまい、預貯金や毎月の収入では返済することができなくなってしまった場合の解決手段です。
2.債務整理を司法書士に依頼するメリット
司法書士にご依頼いただければ、借入業者へ受任通知を送付することにより、以後、業者から依頼者に対する直接取り立てや、電話・手紙による支払催促をひとまず止めることができます。
その後、司法書士によって現在の正確な債務額を調査・確定させ、時間に余裕をもって、今後の返済計画を立てることができます。
なお、司法書士には法律上の守秘義務がありますので、ご依頼者様からの了解がなければご家族に対しても依頼事項を勝手に話すことはできません。
3.手続きの流れ
債務整理をご依頼いただくと、司法書士は各業者から過去の取引履歴を書面で取り寄せ、利息制限法による引き直し計算もあわせて行います。
この引き直し計算により、払いすぎていた利息金(いわゆる過払い金)がある場合にはその返還請求を行います。
(20パーセントを上回る高金利を長年継続的に支払っていた方であれば、法律上はすでに完済しているにも関わらず、それに気付かず現在も支払ってしまっている可能性があります。)
引き直し計算によっても、残念ながら支払義務が残ってしまうようなケースでは、依頼者様の収支を確認させていただいた上で、分割払い等が可能であれば任意整理という業者との和解交渉に入ります。
もし収支的に分割でも支払いが難しいという場合には、法的整理(再生手続、破産手続)を検討することとなります。
4.注意点
請求額が140万円を上回る過払金返還請求や法的整理(再生、破産)、民事執行手続(差押)について、司法書士は手続の代理人にはなれないため、もっぱらご依頼者様の書類作成を援助するという形でのサポートとなります。
これにより、手続上ご依頼者様の負担が増加してしまうことがあります点、ご注意ください。詳しくは当事務所へお気軽にお問い合わせください。